ごめんね

仕方がないことだと思っても、涙が出た。ロッチを病院に預けた帰り道で。お母さんも少し泣いていた。ロッチは今ごろ手術を受けている。

取り換えしのつかないことをしている。ロッチは一生こどもを産めなくなってしまうのだ。それはとても残酷なことだとわたしは感じている。ごめんなさい。

ロッチに向かって、何度も「ごめんね、ロッチ」と今日はたくさん言った。ロッチが朝ごはんを食べれないなら、とわたしも食べなかった。これに意味があるのかと聞かれたら、きっと自己満足でしょうと答える他ない。どうしようもこうしようも出来ないことをしているのだから。

ロッチ…大丈夫かな。すごく心配。